映画を見る

最近、映画をちょこちょこ観るようになった。テレビでコマーシャルをしてないような、小さい映画館だけでやってる映画もある。それがなかなか面白くて、基本連れられていくだけだったのが、先日初めて自分で行ってみた。

映画のメッセージの一つに「情熱」があった。情熱は色々な対象に対して注がれるものだが、この映画では「殺人加害者への長年の恨み」と「成就していない女性への長年の愛」だった。同時に「常に変わらないもの、それは情熱」と表現され、時系列と過去を振り返ることで、その共通点を見事に表現していた。

ここで取り上げられている情熱は、「欠落」に対する情熱だった。欠落は大きなエネルギーを発生させるが、果たして現状欠落と思っている部分が、外的要因で一見埋まったところで、本当に満たされるのだろうか、と考えてしまった。実際、この映画でも、被害者はやれることはやっても満たされた状態にはならないし、愛は成就するけども、男女の関係なんてそれが始まりであって、その後ケンカ別れするかもしれないし、それが目的にはなりえない。その辺が、見終わった後で、結論が出てるようでなんとなくよくわからないと感じた理由だと思う。

もしかすると、「欠落」を埋めるための情熱は、満たされることは無いのかもしれない。所詮「欠落」なんてものは、最終的に自分自身に出来たものであり、それを埋めるか、目をそらすか、上に何かを乗っけてしまうか、などなどを自分自身でやらない限り、何も解決しない。必要なことは、自分だけでその欠落を埋めることができて、埋まった後芽を出して花を咲かせることのように思う。

これは、自分自身でも反省することではあるし、特に何かの恨みを糧にエネルギーを発生させている人はちょっと気の毒に思う。その分どこかに歪がでているし、何かのきっかけでその恨みが無くなったときの変化は恐ろしいものがある。もっと言うと、戦後の大きな「欠落感」をエネルギーに成長してきた日本が、その表面的な「欠落」が無くなったこれからが本当の価値を試されているように思う。あぁ、さすがにこれは言いすぎか…。

つったって、人間なんだから、「そうは言ってもなかなかね」ってのはあるわけだけども。

ということで、ほとんど話について書いてないからわからないかもしれないけど、なんとなくネタバレ感があるので、タイトルは伏せておきます。せっかく観に行ったのに、感想をちゃんと書けないのはちょっと残念。また見て、今度はタイトルも含めて書いてみたい。

最後に、今年一番面白かった映画はこれ。テーマはいつも大きくて重い必要は無いっす。