録音を聴く

会場で先日の演奏会を録音してくれた人がいて、何回も聴いてしまった。まず、自分で編曲して、実際に音になって、お客さんに聴いてもらったということに感動した。よくよく考えてみると、学生時代から編曲だの耳コピだのしてきたが、ほとんど日の目を見ることは無かった。それが25分にも及ぶ大曲でしかも、みんなしっかり練習してくれた状態でやったというのは特別なことだった。

編曲した音に関しては、ほぼ満足している。手分けしたやったので、全ての曲では無かったが、私が編曲した曲は想像した以上のサウンドが再現された。最初は手探りで、弦楽器を単純に木管に移しただけだったが、音を聴いたり段々慣れてくると、オーケストラとはまったく違う構成で音符を書いていった。それが上手くいった部分が多くあった。とはいえ、もっと別の発想があったとは思うし、経験があるプロがやったら最適解があったのだろうとも思う。別の編曲版が出たらその辺は確認してみたいと思う。

演奏に関しても、想像以上にがんばってくれた。冷静に見ると、それほど難しい譜面ではないことは確かだが、普段ソロをやったことが無い人が多くのソロを吹いたり、挑戦をしてくれてしっかりやり遂げてくれたのがうれしかった。やはり、手が届きそうで届いていないレベルの挑戦をするというのは楽しいことだ。アマチュアで選曲をする場合、やりたい曲や楽しい曲というのも重要だが、一歩上のレベルの曲を選ぶというのも重要だと思う。それがきっかけで団体全体が成長できる。

それから、予想以上にお客さんたちの反応が良かった。アンケートの回収率はおよそ5割だし、来てくれた人に聞くと、親しみやすい曲が多くて良かったと言っていた。これは完全に狙い通りだ。多くの人が知っているようなメジャーな曲を前半に並べ、最後は吹奏楽の重い大曲を持ってきた。演奏をする際に、音楽的に深い曲をやるということは、演奏者にとってとても楽しいことだし、成長にもつながる。でも、そのような曲だけだとお客さんに楽しんでもらえない。だからバランスを考え、メジャーな曲も並べた。おかげで、クラシックの大曲も映えて少しはお客さんに飽きさせないように出来たのではないかと思う。

なんかいいことしか書いていないが、過程に苦労が多かった分、結果は当初の想像以上となった。それはもちろん、私のおかげではなく一緒につきあってくれたメンバーのおかげだ。本当に感謝したい。