勘違い

今週末は演奏会だ。いつもどおり演奏者として出る。約半年間練習しての成果を出すときではあるが、今回の曲はバレエ音楽の抜粋なので、それぞれの曲のキャラクターが違い、演奏する側としては大変難しく、苦労している。物語に連続性があっても、音楽は途切れるので連続性が薄れる。そうするとどうしても気分の切り替えや表現の切り替えが難しくなる。

指揮者から演奏者に戻ってみると、そういう緻密なことに気を配らないといけない感覚を忘れていることに気づく。もうすぐ本番だというのに、その感覚を簡単に取り戻せず、また練習も足らないところがあり、不安がよぎる。

指揮者というのはリーダー的要素が大きい。本質的には指揮者の器以上の音楽にはならないのではないだろうか。そういう意味で、指揮者をやるとその影響力から自分が全てをわかっているような気分になることがある。そして、何でこっちが言っている事ができないんだと、傲慢なことを思うことがある。そういう意味で、全体はもちろん、自分を含めて客観的に見るようにしていないと、とても危険な仕事だと思う。

その傲慢さが私に生まれてきているのではないかと感じる。少しずつみんなの演奏も良くなり、その過程が楽しくなってくると、自分は演奏も含めて何でもできるような感覚ができてしまう。それは大きな勘違いであり、もう一度考え直さなければならない。

自分にプレッシャーを与えながら、今週末に向けてBestを尽くす。やれることはまだまだある。