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打楽器の難しさ

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打楽器というのは、「叩けば音が出る」楽器なので、「簡単だろー?」と思われることがよくあります。楽器をやっている人でも、「本気で」そう思っている人がいて、困ることがよくあります。確かに叩けば音が出ることは事実ではあるのですが、その音に音楽的な意味合いを持たせることを考えると、何も考ずに叩けば良いというのは間違いであるというのは、なんとなく想像してできる(してほしい)のではないでしょうか。

打楽器の場合は、単純な構造だからこそ、楽器の微妙な調整や、叩くためのバチの構造など一見少しの違いに見える要素が音に大きな影響を与えてきます。もちろん、この見極めは簡単にできるものではありません。楽器調整もバチのような道具を作るのも、楽器を製作すると同様に職人技が必要なのです。一流の演奏者は、演奏する技術もさることながら、楽器調整やマレット作成技術にも長けていることが多いわけです。

とはいえ、我々のようなアマチュアはなかなかそこまでKnowHowが無く、ひどい楽器の状態で演奏していることも多いのです。どうやってもいい音が出ない、奏法が悪いのか?と思っていたら、楽器を調整したら直る、ということはよくあることです。

私も楽器調整の技術があるわけではないので、いつも頼んでしまいます。よくお世話になっている方はこの方。

田中さんは、楽器店勤務から独立して楽器の調整やバチの作成などを行っています。私も楽器の購入相談や、楽器調整を行っていただき、以前より大変お世話になっています。演奏経験も豊富なので、エキストラで演奏会に乗っていただいて、技術的アドバイスをもらったりします。大変ありがたい存在です。

こういう方はいるようでいないんですよね。特に打楽器の場合は、「叩けば音が出る」から叩きゃいんだろ的に楽器に接している人が実は結構いて(指揮者、音楽指導者も含め)、残念ながら楽器の本質まで見ようとしないわけであります。まぁ、わかりにくい楽器であることは事実ですが、その割にはオーケストラ全体への影響度が大きいので、その無頓着さが全体へ残念な結果を与えていることあるのです。

そういうときに、田中さんに楽器の調整とその楽器や曲に合う奏法を教えていただくことで、オケ全体にいい影響を与えるわけですね。団体によっては打楽器の調整費用というのはなかなか捻出しにくい事情もあるのですが、是非個人や団体双方で協力し合って、いい演奏をするために検討してもらいたいと思います。

あと、打楽器の音色へのこだわりについてと、その「叩けば音が出る」信仰との関係性について、という話もしたいところなのですが、本日はこの辺で。