うらやましい

最近、恥ずかしながら自分の頭の悪さに愕然とすることが何度もあった。まだ気がつくだけいいが、気がつかないことが水面下にたくさんあると思うと気が滅入ってくる。特に記憶力の悪さは何とかしてもらいたい。まぁ、これは今に始まったことではなくて、ずっとつきあってきているわけで、いい加減横に置いておいて行動できるようになってきた。これが大人になっていくということなのか。

脳の質がいいと面白い人生になるかと思うけど、それはそれで色々苦労があるみたいだし、どちらがいいのかわからないが、少なくとも記憶力はもう少し欲しかった。驚く人がいるかもしれないが、私は子どものころのことをあまり覚えていない。覚えているのは印象に残っているエピソード少しだけ。しかも、年を追うごとに薄れていっている。

人の名前も単語も何もかもすぐに覚えられないし、誰かが言ってたことも忘れる。お金の貸し借りも忘れる。おかげでこの意識化されている社会ではおバカと思われることが多い。脳というツールの質が悪いということだ。そしてどうしても考えが感覚的になる。説明が出来ない。おそらく今の社会に生きるには向いてないんだと思う。

今、なぜか無性に聴きたくなった第九を聴いている。第九は学生時代に聴いていたショルティ/シカゴ響だが、今はまったく好みの演奏ではない。それは少しでも音楽がわかったせいなのか、好みが変わったのか、よくわからない。10年前に演奏したのだが、そのころの上手くいかなかった嫌な感覚をほとんど忘れてしまった。今ならあの時とまったく違う演奏ができそうだ。これは頭が悪くて良かったのかもしれない。

でも、やっぱり頭のいい人はうらやましい。