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IT業界のカイゼンとは

長い一週間を終える金曜日はBlogが書けない…。いい加減精神的、時間的に余裕が生まれるといいのだが。残念ながら達成できるのはまだ先になりそうだ…。

今週は毎日定時間(8時半)に出社してみた。当たり前だろう!って感じなんだが、フレックスなので他の人たちは9時半前後に来る。なのでまだ人はほとんどいない時間なのだ。

人と仕事をしているとは言え、一人で仕事をするほうが集中できる。アメリカのように、完全に個人の空間が仕切られているのが理想だと思う。もしかすると、すぐ隣に人がいて、簡単に話せるからこそ無駄が多いのではないか?なんて思う。

最近、「残業ゼロ」の仕事力(吉越 浩一郎)を読んだせいか、残業について考えている。ITエンジニアは平均30時間〜40時間くらい残業をしているそうなのだが、そのくらいの残業だとあまり多いと感じていないらしい。私はその感覚が全然わからない。毎日8時〜9時に退社して、子供と話が出来ているのだろうか。自分のやりたいことをできているのだろうか。コストという観点から行くと、残業は会社のためにもいいことではない。

ただ、それの改善策は仕事を減らすことを第1条件にすることではない。今と同じ仕事量を定時間に終わらせる努力をするべきだ。その後、明らかに割り当てが多ければ、他人に振るなり、人を増やすなりする必要がある。

トヨタではカイゼンで効率を上げ、コストを削減してきた。うちの会社でも同じ方法論でプロセスのカイゼンを研究しているが、そもそも目的がカイゼンとなっており、カイゼンして例えばリードタイムが1/3になったとしても、時間が空いた分、その仕事が増えることになるので、本当の意味で個人個人のモチベーションになっていないと思う。私個人的にもまったくモチベーションにならない。

ということで、一つIT業界に提案したい。日本のIT業界の効率を上げるため、カイゼンを目標とするのではなく、「残業ゼロ」を目標とするのはどうだろうか。

「残業ゼロ」を達成するには、自ずとカイゼンを行わなければならなくなる。個人個人の集中力向上、作業効率向上、暗黙知の可視化、縦割りの廃止、会議の効率化…。その結果、数々のカイゼンプロセスが生まれ、KnowHowが蓄積されていくはずだ。

とにかく私は、それをやっていこうと思う。今後どんどん仕事量は多くなるが、仕事を処理すると同時に、それを効率的に処理する方法も蓄積していく。

ただし。

このときに最も大きな障害になることがある。それは「残業をしている人(嫌なことをやると言う意味での努力している人)は偉い」感が今の日本人にははびこっていることである。おそらく、効率化は心がけ次第で出来ると思う。しかし、この考え方との戦いはかなり自分自身に痛みを伴う。もっと言うと、お客さんにもその感覚がある。とにかく、アウトプットがどうとかよりも、一所懸命やってくれることを要求し、早く帰っていると良く思われなかったりするようだ。スタンスとしては、彼らとの最低限の関係は崩したくないので、真っ向から対立する気は無い。なので、うまくやる必要がある。影で批判されることも多いだろうが、ある一定の線を引くことは必要だろうと思う。私にとってはこの戦い方が最も大きな課題である。

色々問題はあるが、残業が少ないほうが個人にとっても会社にとっても、少子化など色々問題がある社会にとってもいいことは明らかである。何とかこの考え方が広まらないものか。