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エルガーのピアノ協奏曲

以前、どこかのCDショップでふと見つけたエルガーのピアノ協奏曲のCDを、久々に家のCDボックスから見つけた。

Elgar: The Sketches, Drafts and Recordings of His Piano Concerto

エルガーのピアノ協奏曲は未完成で、作曲家のロバート・ウォーカーが補筆して完成させたということだ。細かい経緯はわからないが、エルガーが30年あまりにわたりスケッチしていた譜面と、即興で弾いていた録音を起こし、つなぎ合わせオーケストレーションしたものということだ。

正直、1,3楽章は長くそれほど印象に残らないのであるが、2楽章は抜群にいい。このメロディは明らかにエルガー節であり、オーケストレーションもエルガーの特徴が出ている。3拍子のスケルツォのような曲で、オシャレでテンポがいい。聴いているだけで気分が良くなりそうな曲だ。

私はエルガーの交響曲をいつか演奏したいと思っているが、エルガーほどすばらしい曲を多く残しながら、評価されていない作曲家は珍しいと思う。イギリスではもちろん多く演奏されているが、その他の国ではさっぱりだ。日本なんて特に、エルガーを馬鹿にしているのではないかという発言もよく聞く。

エルガーの特徴としては、とにかくポジティブなことだ。ベートーヴェンが見せるような、人生は苦悩がいっぱいで、その中で少ない救いを求めていく、というような曲が多いわけだが、エルガーはその苦悩を包み隠す。とにかく明るく振舞い、時折苦悩を見せることで、それがより引き立つ。そのような曲想は、モーツァルトにも通ずるものがあるように思う。

周りが暗い暗いと言っているこの時代だからこそ、エルガーのような曲を聴くのがいいのではないだろうか。オーケストラ曲以外にもたくさんいい曲がたくさんある。是非聴いてみてはいかがだろうか。

さて、このエルガーピアノ協奏曲の復刻の軌跡をNHK BS2でやるようです。面白そうなので、見てみよう。
http://www.nhk.or.jp/bsclassic/crs/index.html