弦楽器のうねり

久々に実家へ帰る。横になりながらチャンネルの多いデジタルテレビをピコピコしていたところ、サイトウキネンフェスティバルがやっていた。映像はきれいだし、音もいい。物心付いたときには、デジタルが中心になっていたからか、どうもアナログの良さというのがよくわからない。先日、先輩の家に行ったときに、レコードの良さを説かれたが、比較すると私はCDの音の方が好きだ。所詮、どちらも加工された音なのであれば、よりクリアなほうが生に近いように聴こえたのだ。でもそれは「音がいい」の基準が違うのだろう。

サイトウキネンフェスティバルは、幻想交響曲。すばらしい演奏だった。管楽器と打楽器は外国人が多かったのだが、弦楽器はほとんど日本人だった。でもうねるうねる。以前行ったジャパンヴィルトーゾオーケストラもそうだった。でも日本のプロオケを聴くとうねらないんだよなー。どちらのオーケストラだって、多くの奏者が日本のプロオケに所属しているのに、この差はなんなんだろう。表現云々以前の問題に思う。

私は、コンサートではまずどれだけ本気で臨んでいるかを感じてしまう。表現云々はその次だ。だから、プロだろうがアマチュアだろうが関係無い。年末恒例の第九は、合唱団がアマチュアだととても感動する。オーケストラがあまりにも冷めていて、まったく面白くない1楽章〜3楽章を聴かせてくれたあと、あれだけ気合の入った4楽章の声を聴くと圧倒される。年末の第九はアマチュア合唱団で持ってるということだ。

こんな演奏を聴いていると、お客さんが減るばかりじゃないかと心配してしまう。仕事が無いとかなんとか言う以前に、まず毎回の演奏会を全力でやってもらいたいものだ。