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メロディメーカー

iPod nanoを買って以来、ポッドキャストの他にJazzとクラシックはガーシュウィンエルガーばかり聴いている。JazzはPetruccianiとKeith Jarret。エルガーで大好きなのは交響曲第1番。ガーシュウィンで大好きなのはピアノ協奏曲ヘ長調。

もちろん、ガーシュウィンはJazzを聴いててもスタンダードナンバーとして何曲も出てくる。ラプソディーインブルーも良いんだが、私はガーシュウィンごった煮みたいなピアノ協奏曲の方が好きだ。構成としてはイマイチな面も持ちつつも、彼自身の野心も感じ取れるし、この畳み掛けるメロディがいい。美しく甘美な、またスピード感があるメロディの宝庫。

武満徹の「サイレントガーデン」に以下の記述があった。

夜半までラジオ聴く。ガーシュウィンは、ストラヴィンスキーと並んで今世紀最大の天才なり。

20世紀のクラシック音楽を作った作曲家で、今現在も多くの人にここまで聴かれている人はいないのではないだろうか。ラプソディーインブルーもそうだし、I Got RhythmのようなJazzのスタンダードも然り。この事実は、20世紀最大の天才かどうかを検証する材料となると思う。

ちなみに、武満徹ガーシュインみたいな作曲家になりたかった(吉松隆武満徹批判(mmpoloの日記))という話があるらしい。彼のようなメロディメーカーになりたかったと。サイレントガーデンの一文は、そのような気持ちも事実と同時に表しているようだ。

と言っても、人間て物は無いものねだりであり、武満徹がメロディーに憧れたように、ガーシュウィンだってラヴェルのオーケストレーションに憧れていたんだから、それほど深い意味は無いように思う。それに、音楽なんて人間の脳内にしか発生しないわけで、それがメロディだろうがオーケストレーションだろうが、鳥の声だろうが、私にとっては同じである。重要なのは身体も前後関係も含めた全体性だ。それぞれはごく一部に過ぎない。

私が作曲家だったら全然意見が違うんだろうけど。