絶対なんてありえない

新生銀行の件のフォローアップ(江島健太郎 / Kenn's Clairvoyance)

新生銀行の件は使ったことが無いので置いておいて、印象に残ったのはここ。

言い換えると、そもそも「絶対に安全であるということを証明することは不可能」な命題に対して、とにかく防御手段を追加しまくるのはノータリンのやることで、粗っぽいようでも最小コストの手段で最大の効用を引き出すのがイノベーターです。

いつも思っているんですが、日本企業のプロダクトやサービスはこういった単純化志向のイノベーションが極めて苦手ですね。機能をごちゃごちゃ追加したり、80%の品質を100%にするために残業しまくるのは得意ですが、一段階論理が蔓延する組織ではBuild less的な発想ができません。私はそのことを「労働の怠惰ではないが思考の怠惰である」と常々言っています。

「絶対に〜」というのはシステムに関して言えば、ありえないと言っていいと思う。その上で、コストやリスクとのバランスを取った点を見つけ出す必要がある。どうもシステムというのは目に見えないため、絶対性を錯覚してしまうことが多いと思うが、所詮人が作ったものであり、目に見えるモノとリスクは変わりない。

先日、大臣がそれほど大きい影響の無い郵政のシステム障害を重大だと言っていたらしいが、これもその辺を表していると思う。起こってしまったことを重大視するだけではなく、起こる可能性があることを見越して対策を練らないといけない。かといって、コストをかければ障害が起こらないわけではない。状況とバランスを取りながら、最適解を出す必要がある。