人生讃歌(美輪明宏 , 斎藤孝)

人生讃歌―愉しく自由に美しく、又のびやかに (単行本)
美輪明宏 (著), 斎藤孝

カリスマ的な二人の対談。人生、日本、世界について語っている。

例えば人間の一生でも、カルチャーショックの連続ではありませんか。赤ちゃんとして生まれるのも初めて、幼稚園に入るのも初めて、
…中略…
お婆ちゃんになるのも初めて。さらにリタイヤしてのんびりした気持ちを味わうのも初めて。そんな風に変化して、変化して、初めての経験を積み重ねながらカルチャーショックの連続の中で人間は死んでいくのです。
だからすべての基本は「変化」なんです。それに逆らったら地球のものではありません。

人間や物事の話、異常気象の話もそうだが、最近はいろいろなものを普遍的なものとして捕らえる傾向があるのではないか。そもそも、人間だって地球だって無常であり、常に変化している。毎年同じタイミングで春夏秋冬がやってきて、数度しか変化が無いほうが奇跡ではないか?人間も同様。昨日の自分と今日の自分が同じである保証なんて無い。

男の魅力とは何かと考えると、こんなことを思い出します。
大学のときですが、友達が、「おれ、わかったんだけど、人間のだいたいの行動というのは、『保身』の二文字で説明できる」と言ったんです。そう言われてみると、ある人の行動を見ていて、「あれは腑に落ちないな」と思うような行動というのは、あの人の保身行為だったんだと思うと、理解できることは多い。

確かにこれは当てはまることが多い。物事を何の前提知識も感情も無く見られていないということは、つまり自分の保身という視点で見ていると言えると思う。そういう主張が多い人は確かにいる。自分も反省しなければならない。


また、日本人男性の文化的な要素について語っていたが、そもそも仕事一筋で余裕が無く生きてきた世代が中心の日本で、文化的要素を要求するのは酷だと思う。私の周りでは、趣味を持っていない人がほとんどだ。持っていたとしても、それは理解されず、もちろん評価もされない。美しいものを追求しようという人はさらに少ない。基本的に、体育会系文化だと思う。

この本は、批判さているのが自分に当てはまる部分も多くあり、大変思慮深く勉強になる。多少落ち込んだところもあるが…。


今後は、本を読んだら簡単でもこのような書評を書いていこうと思う。1ヶ月10冊ほど読んでいるので、結構書けると思う。あ、ちなみにいつもこのような本ばかり読んでいるわけではないです。